警備員は、施設や道路の安全を守る職業です。要所、要所に警備員が立っているだけでも、安心して通行できるという方は多いでしょう。また、実は女性が活躍しやすい仕事でもあり、近年注目が集まっているのです。ここでは、警備員に興味のある方や転職を考えている方向けに、警備の仕事の種類や内容を解説します。
■警備の仕事の種類
一口に警備の仕事といってもその種類はさまざまで、警備業法により第1号~第4号に区分されています。主な仕事の内容を紹介しましょう。
●1号業務:施設警備
大型ビルや商業施設、学校、官公庁などの警備を行う仕事です。施設の利用者を犯罪から守るとともに、火災などの災害を防ぐ役割も果たしています。商業施設内を巡回する警備員を見たことのある方も多いでしょう。
●2号業務:交通誘導警備、雑踏警備
工事現場での誘導・警備を行う仕事です。多くの車両が出入りし、落下物などの危険もある現場ですから、適切な警備は欠かせません。また、コンサートやお祭りといった、大規模なイベントでの警備も該当します。来場者がスムーズに入退場できるよう誘導・整理するとともに、会場内での犯罪・トラブルを防ぐ重要な立場です。
●3号業務:輸送警備
現金や貴重品、美術品などの輸送を警備する仕事です。強盗などの襲撃に備えてヘルメットや防護ベストを着用し、犯人に目印をつけるためのカラーボールを所持します。もちろん、盗難だけでなく破損も防がなければなりません。
●4号業務:身辺警備
いわゆるボディガードのことです。命や財産に危険のある人の周辺で警備を行い、安全を確保します。
■警備員の役割と将来の展望
警備員は、決められた場所に立っているだけでも一定の役割を果たせる仕事です。実際、「そこにいること」が最大の業務とされた時代もありました。しかし近年では、業務の専門性が少しずつ高くなり、警備員の存在感も増してきています。
たとえばショッピングセンターで警備を行う場合、館内の案内や迷子の保護なども警備員の仕事に含まれるでしょう。また、いわゆる万引きGメンを務めたり、機械式の警備システムのメンテナンスを行ったりすることもあります。担う役割が広くなればなるほど、警備員の重要性も高くなるのです。
将来的には、業界全体が総合的なセキュリティサービス業へとシフトしていくと考えられます。しかし、警備員が社会の安全を守る仕事であることは、いつの時代も変わりません。今後も「縁の下の力持ち」として、警備員は大いに活躍するでしょう。
■警備員になるために必要な資質
警備員は、社会の安全に一定の責任を負う仕事ですから、就職するには専門の資格がいると考える方も多いでしょう。しかし実は、特別な資格は一切必要ありません。禁錮以上の刑を終えてから5年以内の人はなれないなど、法律上の一定の制限はありますが、それ以外の人は誰でも警備員になれるのです。
ただ、できれば持っていた方がいい資質はあります。最も重要なのは、やはり一定の体力と体調管理能力です。警備員の仕事は激しい肉体労働ではありませんが、長時間にわたって立ちっぱなし・歩きっぱなしになることも多く、真夏や真冬の屋外で仕事をすることもあります。常に自分の体調に気を配り、健康を維持することが重要です。
また、ルーティンワークを長時間続けることが多いので、忍耐力も欠かせません。警備中に集中力が切れてしまえば、重大な事故を引き起こしたり、犯罪を見逃したりするおそれがあります。単純な作業でも集中力を切らさずに続けられる方は、警備員に向いているでしょう。
そして、ある程度のコミュニケーション能力も大切です。同じ場所で警備にあたる仲間とはもちろん、工事現場の作業員や施設のスタッフなど、現場の関係者とも連携する必要があります。接客業ほどのコミュ力は必要とされませんが、関係者全員と情報を共有し、報連相を着実に行える能力を身につけてください。
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