ホテルの客室清掃係は足りていますか?年末年始の繁忙期に向けて

皆さんこんにちは。関東エリア一円で様々な警備業務を行っているアシスト株式会社です。当社では、商業施設の警備、オフィスビルなどの人手管理、交通誘導、付随する調査業務などを実施し、皆様に安全安心を提供しています。


さて本日は、ホテルの客室清掃係の人材不足についてのお話をします。


コロナ禍の収束を受け、訪日外国人も増加し、インバウンド需要も増加の一途をたどっていますが、そんな中で問題になっているのがホテルの人手不足です。客室清掃係の人手不足も各ホテルの課題になっています。


今回はこの問題をどのように解消したらいいかを考えてみましょう。




■2023年は凡そ2,110万人の訪日外国人が訪れた



コロナ禍が収まりつつあるのを受け、入国制限もなくなり、日本を訪れる外国人も増加の一途をたどっています。日本政府観光局の発表によると、2023年の前半期だけでも1,071万2,000人もの外国人が日本を訪れたそうです。


後半期を含むと、およそ2,110万人の訪日外国人が訪れると見込んでいます。コロナ禍では厳しい入国制限が敷かれたこともあって、訪日外国人の数は大きく減少しましたが、ものすごい回復ぶりです。


今年の数値はコロナ感染が拡大する4年前以来の水準となっています。




■様々な需要により訪日する外国人が増える一方、深刻な人不足も発生している



訪日外国人の増加は観光業界にとって歓迎すべきことですが、ここに一つ大きな問題があります。それは深刻な人手不足。


客はいるのに人手が足りないので、稼働を落とすホテルも出てきています。いくつか例を挙げてみましょう。


駅前での開業を控えた長崎市のある外資系ホテルや大手通販会社が手掛けるホテルの場合です。両方とも100人規模の若手スタッフが必要としていますが、「長崎ではそんなに集められない」と地元の求人会社も浮かぬ顔をしています。


パートならある程度集められるのですが。ホテル運営では責任を持って対応できる正社員が必要。しかし、現状ではその希望は叶えられていません。


これは長崎市だけの状況ではありません。例えば、京都でも外国人訪問客が大勢来ているので、ホテルの人手が圧倒的に不足しています。


こんなケースもありました。料理が補充されず、客が下げたトレイが山積みのまま。料理を配るスタッフも片付けるスタッフも足りないのでしょう。


ただ、ホテルの経営を考えている人は、まず建物を作り完成させることに気持ちが行きがちです。「その後でも人手はなんとか集められるだろう」と見込んでいるのでしょう。


しかし、現状ではホテルの人手不足は深刻になりつつあり、簡単には人材を集められない状況です。


客室清掃員の人手不足も大きな課題になっています。原因としては、労働人口の減少や過酷な労働環境などです。特に過酷な労働環境は人手が逃げる大きな要因になっています。


厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(日本版O-NET)jobtagの「客室清掃・整備担当(ホテル・旅館)」によると、客室清掃員の1ヵ月の労働時間が164時間で賃金は20万円ほど。


総務省統計局の「第19章 労働・賃金」によると、産業別常用労働者1人あたりの平均月間労働数は141時間で賃金が6万円程度ですから、客室清掃員の労働環境がはるかに劣っていることがわかります。


これでは客室清掃員として働こうという気もなくなってしまいますね。


客室清掃員の不足が起きると、次のような問題も発生します。


まず、不足しているスタッフの分を他のスタッフがまかなうことになるので、作業負担が増大。作業が増えて、給料が上がればいいですが、そうならないこともよくあります。


結局労働環境の悪化から離職する人が出てくるなど、さらなる悪循環も発生するでしょう。


客室清掃員の離職率が高まれば、採用活動を行わなければいけませんが、募集回数が増え、そのたびごとに育成期間を設けるとなると、コストも高くなります。


客室清掃員の不足はサービス低下にもつながる部分。清掃サービスが行き届かなくなれば、顧客満足度も下がり、ホテルの評判も下がってしまうでしょう。




■客室清掃員の人材不足を解消する為には?



客室清掃員が不足しているからと手をこまねいているわけにはいきません。人手不足を解消するための手を打たなければいけませんが、その具体的な方法を紹介しましょう。


・採用活動を見直す


まず客室清掃員の採用活動を見直しましょう。ホテル側にとって困るのは採用したスタッフがミスマッチでやめていくことです。


そこで採用要件を明確にし、評価基準に沿った質問を面接で投げかけてみます。質問に対して適切に答えられる人なら、定着してくれるかもしれません。


また既存の従業員との相性の関係から、「どういう人が合っているか?」と聞いておいてもいいですね。


さらに求職者に対しては、仕事や職場のポジティブな面だけでなく、マイナス面も正直に伝えておきたいところ。両面を理解した上で仕事をしてもらえれば、離職する可能性も下げられるでしょう。


・業務用掃除ロボットを導入する


ホテルの部屋の掃除を業務用ロボットにさせるのも一つの解消策です。人手が足りなくても、業務用ロボットが代わりに清掃をしてくれます。


また、スタッフにとっても大きな掃除機を運びながら、各部屋を回る手間が減ります。作業工数が一つ減るということであり、スタッフの作業負担も軽減するでしょう。


過酷な労働をスタッフに強いれば、職を去る理由にもなります。業務用ロボットを使用することで、スタッフの労働を軽減化すれば、離職率も下げられるでしょう。


・業務効率化ツールを導入する


業務効率化ツールの導入も人手不足を解消する有効な手段です。


例えば、IoTツールを導入すれば、チェックアウトした部屋を瞬時に把握できます。その結果、客室清掃員が空室をいちいち探して清掃するという手間はなくなります。把握できた空室は効率よく少ない人数で清掃できるようになるでしょう。


自動受付システムの導入もおすすめ。受付が自動化されるとフロントスタッフの業務も減り、空いた時間を清掃業務に向けられます。これで客室清掃員が足りないのをカバーできますね。


・人材派遣・紹介会社を活用する


客室清掃員を募集する際に活用したいのは人材派遣・紹介会社。


人材派遣・紹介会社では、自社の希望する人材、条件にマッチする人材を紹介してくれます。最初に登録し、「こんな客室清掃員が欲しい」と希望を伝えればいいのです。短期間で求めている人材を見つけてくれます。


人材派遣・紹介会社のいいところは成果報酬制になっていること。採用が決まらないうちはコストが発生しません。


また、人材派遣・紹介会社は採用活動を代わりに行ってくれるので、自社内で採用活動をする時間や手間を省略することもできます。




■まとめ



今回は、現在ホテル業界で大きな問題になっている人手不足、特に客室清掃員の不足について考えてみました。


客室清掃員の不足は、他のスタッフの業務負担増、採用コストの増加、顧客満足度の低下にもつながります。そこでなんとかして解消する必要があるのですが、その方法を記事でも紹介しました。


ぜひ参考にしていただき、ホテルの業務が円滑に進むように努力してみてください。


アシスト株式会社は埼玉県を拠点に関東圏で客室清掃員の派遣や警備活動をしています。内容は常駐警備業務、施設受付業務、巡回警備業務、イベントなどの臨時警備などです。施設警備から雑踏警備、駐車場警備、工務警備など幅広く対応しています。


女性警備員も多数在籍し、昼夜を問わず対応可能。スポット対応も可能。緊急対応もでき、柔軟な人数対応もできます。もちろんホテルの警備もできます。


警備や人材不足に悩みの方はぜひアシストまでご連絡ください。


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