客室清掃の人員不足にお困りではありませんか? 原因や発生する問題、解決策について詳しく解説!

皆さん、こんにちは。

埼玉県を中心に、埼玉・東京・千葉で警備業務全般を手掛け、ホテルの客室清掃も行っているアシスト株式会社です。


近年の日本では、少子高齢化や団塊の世代の一斉退職などを原因として、人手不足が大きな問題になっています。アシストが手掛けている客室清掃の仕事も、例外ではありません。


客室清掃員が不足するとさまざまな問題が発生するため、安定して人材を獲得できるよう対策を講じる必要があります。そこで今回は、客室清掃員の不足が招く問題や不足する原因、解決策について詳しく解説します。




■人手不足の解消は客室清掃の大きな課題



最初に、客室清掃の人手不足の現状について確認しておきましょう。厚生労働省が運営する職業情報提供サイト(日本版O-NET)「jobtag」によると、ハローワークにおける2021年度の「客室清掃・整備担当(ホテル・旅館)」の有効求人倍率は1.5倍でした。


有効求人倍率は、求職者数に対する求人数の割合を示す指標です。求人数÷求職者数で算出され、有効求人倍率が高ければ高いほど、いわゆる売り手市場であることを表します。見方を変えると、人手不足だということです。


有効求人倍率1.5倍というのは、求人数が求職者数の1.5倍あるということですから、100件の求人に対して求職者が約66人しかいない計算になります。つまり、求人全体の約1/3は、募集をかけても労働者を確保できないのです。明らかに人手不足に陥っていることがわかります。


また、新型コロナウイルスの感染拡大以降は、入国制限や自粛要請の影響により、国内外ともに旅行者が激減。ホテルや旅館の利用率は大きく落ち込み、当然ながら客室清掃の需要も低下していました。


しかし、世の中の正常化に伴って、旅行の需要も復活。直近の数値を見ると、国内旅行者数・インバウンド客数ともに、コロナ禍前とほぼ同水準にまで回復しています。2022年以降の円安も、インバウンドを後押ししました。


これは経済の観点から見ると非常にいいことですが、結果として客室清掃の人手不足が深刻化してしまったのです。人手不足対策は、宿泊業者にとって大きな課題となっています。




■客室清掃員の不足によって起きる3つの問題



宿泊施設において、客室清掃は非常に重要な業務であり、客室清掃員は必要不可欠な存在です。そんな客室清掃員の不足により、全国の宿泊施設でさまざまな問題が発生しています。特に重大な3つの問題を見ていきましょう。



・客室清掃員の負担増大


客室清掃員の基本的な清掃ノルマは、「掃除をする部屋数÷清掃員の人数」で算出されます。人手不足になると、当然ながら1人が担当する部屋数が増え、業務の負担が増大します。


もちろんその分、待遇をよくするなどしてがんばってもらうことは可能でしょう。しかし、清掃作業は肉体労働であり、体力勝負です。ノルマが重い状態が続くと、体力のない人から順に退職してしまい、残された人のノルマがさらに重くなるという悪循環に陥ります。



・顧客満足度の低下


宿泊施設の客室は清潔なのが当たり前です。もちろんお客様も、ピカピカで快適な部屋を期待しています。それなのに人手不足で清掃が行き届かず、汚れやゴミが目立つ不潔な部屋にお客様をお泊めすれば、顧客満足度は大きく低下するでしょう。


これは接客や食事など、他のサービスでカバーできるものではありません。生理的・衛生的な不快感というものは、お客様の心証を何よりも損ねます。


さらに近年では、口コミサイトやSNSが発達しているため、悪い評判はあっという間に広がってしまいます。人手不足による清掃の不備が、施設の存続を揺るがしかねないのです。



・販売可能な客室数の減少


原則として客室の清掃は、お客様が宿泊していないタイミングである、チェックアウトとチェックインの間に行う必要があります。限られた時間内に清掃を終えなければならないため、清掃員の人数が不足していると非常に大変です。


施設によっては、人手不足で時間内に清掃を完了できないため、客室に空きはあるのに販売できないという事態すら発生しています。客室清掃員の不足が、売上の減少に直結するわけです。いかに深刻な問題なのかがおわかりいただけるでしょう。




■客室清掃の人材不足を解消するために必要な3つのこと



客室清掃員の人材不足は当面の間続くと考えられます。この状況で客室清掃員を確保し、安定した経営を続けるためにも、宿泊施設は効果的な対策を取る必要があります。主な対策は以下の3つです。



・客室清掃員の離職を防ぐ


大前提として、新たな人材を確保しようとする前に、今働いているスタッフの離職を防ぎましょう。人材を確保しても、もともといた人がやめてしまっては意味がありません。また、人がやめてしまうような状況で新人を採用しても、結局やめてしまう可能性が高いという問題もあります。


離職を防ぐ上で重要なのが、清掃員と密にコミュニケーションを取り、現場での不満をキャッチアップすることです。清掃員のよくある離職理由としては、人間関係の悩みや体力的な問題、待遇面の不満などが挙げられます。こういった悩み事を相談しやすい環境を作ることが、離職防止の第一歩です。


もちろん、働きやすい環境を作るため、待遇も積極的に見直す必要があります。スキルに応じた昇給などを適切に行い、清掃員のモチベーションを向上させられるようにしましょう。



・効率的な採用活動を行う


採用活動は闇雲に行うのではなく、効率的な方法を選ぶことが重要です。たとえば、自社の労働環境やアピールポイントをわかりやすく伝えられなければ、魅力を感じてもらえず人が集まりません。また、ミスマッチが原因で、せっかく採用したスタッフがすぐにやめてしまうという事態も考えられます。


そのため求人を出す時は、自社の雰囲気や待遇・業務内容、求める人材像などを明確にアピールしましょう。今働いている清掃員にヒアリングを行い、「実際どのような人が合っているのか」を調べておくのも有効です。さらに、ポジティブな点だけでなく大変な点も正直に伝えると、むしろ信頼を獲得できる場合があります。



・人材派遣・紹介会社を活用する、専門業者に外注する


募集をかけてもどうしても人が集まらない時や、急な欠員が出てしまった時は、人材派遣・紹介会社の活用も検討しましょう。自社が希望する条件にマッチする人材を紹介してくれるため、適切な人材をスピーディーに獲得できるのが大きなメリットです。


料金は成功報酬型である場合が多く、採用が決まらなかった場合はコストが発生しません。また、採用活動を代行してくれるため、自社で採用活動を行う手間が省けるというメリットもあります。


そして状況によっては、清掃業務を専門業者に外注するのも1つの選択肢です。費用はかかりますが、清掃員の教育にかかる時間とコストがなくなり、プロの手による品質の高い清掃をしてもらうことができます。清掃を自社で賄うのとどちらが効率的なのか、一度検討してみるといいでしょう。




■客室清掃だけでなく、さまざまな需要に応えられる企業を選ぶべき理由


最後に、上述した人材派遣・紹介会社や清掃業者の利用にあたって、1つ意識しておいていただきたいことがあります。それは、単に客室清掃だけができる企業よりも、さまざまな需要に応えられる企業を選んだ方がいいということです。


不特定多数の方が利用する宿泊施設では、配慮すべき点がいろいろあります。たとえば、不審者の侵入に備えて、警備員を配置しなければならないこともあるでしょう。施設内の巡回警備やお客様の案内、駐車場の警備や誘導、出入り口での入出管理などが必要になる状況も考えられます。


清掃専門の企業に客室清掃を依頼した場合は、上記のような需要が発生しても「ついでにこれもお願い!」というわけにはいきません。別の会社を手配しなければならないので、その分余計な手間がかかってしまい、業者の管理も煩雑になります。


そのため、人材派遣・紹介会社を利用する時は、清掃以外の業務にも柔軟に対応できる会社を選ぶのが望ましいのです。別の業務が急に発生しても、「それならウチでやれます!」と引き受けてもらえるので、スピーディーな対応が期待できます。


さらに、窓口が清掃業務と一本化されているため、打ち合わせの負担もほとんど増えません。客室清掃の依頼先を選ぶ時は、その会社がどの程度の範囲の業務をカバーできるのか、ぜひチェックしてみてください。




■まとめ



2023年は苦しかったコロナ禍が終わり、旅行業界・宿泊業界にも活気が戻ってきました。客室清掃員の人手不足は、そんな活況に水を差しかねない大きな問題です。


宿泊客に快適な環境を提供するためにも、宿泊施設は労働環境や採用活動を見直し、客室清掃員を確保する必要があります。人材派遣・紹介会社の活用も効果的なので、清掃以外の業務に対応できるかどうかも確認しつつ、依頼先を選んでみてください。


埼玉県を拠点に東京・千葉や茨城県で警備員派遣を手掛けているアシストでは、施設警備をはじめ入出管理・駐車場警備・身辺警備・巡回警備など、あらゆる規模・内容の警備依頼に対応しています。警備員の配置人数は柔軟に対応でき、金融会社での警備も可能な質の高い警備員を派遣できるのが強みです。


また、宿泊施設の客室清掃も手掛けており、高い清掃技術とお客様への丁寧な対応によって、快適な宿泊空間づくりをお約束します。各種業務はすべて自社内で対応しているため、中間マージンが発生せずコストカットも実現可能です。


豊富な経験と徹底した教育による質の高い警備・清掃から、リピートしていただいている企業様も多数ございます。緊急のご依頼も承っておりますので、警備・清掃サービスをご希望の際は、アシストまでお気軽にご相談ください。


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