ホテルが人手不足になる原因と根本的な解決策
皆さん、こんにちは。埼玉県を中心に、埼玉・東京・千葉で客室清掃業務、警備業務における人材不足を専門で解決している、アシスト株式会社です。
労働人口の減少によりさまざまな業界で人材獲得が大きな課題となっている昨今、本日はそんな「人材不足」を根本的に解決へ導く方法をご紹介していきます。
■人材不足の現状と原因
まずはホテル業界においての人手不足の現状と、その原因について解説していきます。
・数値で見る人材不足の現状
帝国データバンクが2022年4月に実施した「人手不足に対する企業の動向調査(2022年4月)」によると、正社員において人手不足を感じている企業の割合は全体の45.9%となっています。非正社員においても、27.3%が人手不足を感じているという結果でした。
コロナ禍では客足が遠のいたことで従業員不足が緩和されていたものの、コロナ禍が落ち着いて再びホテルの需要が高まってきたことによって、ホテル業界の人手不足問題が再度問題になってきました。ホテル業界でも非正社員を含む人材不足は深刻化している状態だといえるでしょう。
出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2022年4月)」
・ホテルが人材不足になる原因
ホテル業界が人材不足になる主な原因は、「賃金が低い」「離職率が高い」「長時間労働である」「休暇が取りにくい」「ホテルの開業が相次いでいる」の5つです。それぞれについて解説していきます。
・賃金が低い
国税庁が発表した「令和3年分 民間給与実態統計調査 」によると、民間企業に勤務する従業員において、年間の平均給与は443万円となっています。対してホテル業界の従業員は、年間の平均給与はわずか260万円であり、全体の平均給与を183万円も下回っています。この傾向はコロナ禍以前からほぼ変化しておらず、賃金の低さは職員の定着に影響を及ぼしているといえるでしょう。
出典:国税庁「令和3年分 民間給与実態統計調査 」
・離職率が高い
厚生労働省が発表した「令和3年雇用動向調査結果の概況」によると、ホテル業界の入職率は23.5%となっているのに対し、離職率は25.6%と全業界の中でも高い数値となっています。つまりホテル業界は、従業員の出入りが激しい業界であるといえるでしょう。せっかく職に就いても、多くの人がわずかな期間で離職してしまうという現状にあります。
出典:厚生労働省「令和3年雇用動向調査結果の概況」
・長時間労働である
ホテル業界は基本的に年間を通して24時間営業を実施していることから、従業員に大きな負担がかかっているケースもあります。業務量が多いうえに人手不足であることも加わり、やむを得ず時間外労働や長時間労働が必要になってしまう場合もあるでしょう。労働環境の悪化によって、「ホテル業界はきつい」という印象を与えてしまっていることも考えられます。
・休暇が取りにくい
厚生労働省が発表した「令和4年 就労条件総合調査の概況」によると、企業が付与した年次有給休暇日数は、労働者1人あたり平均17.6日となっています。このうち労働者が実際に取得した有給休暇の日数は、10.3日間です。
これに対して、飲食サービス業を含む宿泊業では、企業が付与した年次有給休暇日数が平均14.8日、労働者が実際に取得した有給休暇の日数は、6.6日という結果でした。
労働者1人あたりの平均年次有給休暇取得率も、全業界平均が58.3%であるのに対して、飲食サービス業を含む宿泊業では44.3%と平均を大きく下回っています。これらの結果から、ホテル業界は休暇が取りにくい状況であると考えられます。
出典:厚生労働省「令和4年 就労条件総合調査の概況」
・ホテルの開業が相次いでいる
東京オリンピックの開催に合わせて海外客の利用を見越したホテル建設が盛んに行われたことや、コロナ禍後における海外観光客の誘致の強化などによって、全国各地でホテルの開業が相次いでいます。ホテルの開業が相次いでいることで人材確保の競争も激化し、より人手不足が深刻化しています。
■人材不足を根本的に解決するための施策
ここでは人材不足を解決するための施策として、「人材の流出を防ぐ方法」と「人材獲得による方法」についてそれぞれ解説します。人材不足を根本的に解決するためにはどちらも必須となる対策ですので、ぜひ参考にしてみてください。
・人材の流出を防ぐ方法
人材の流出を防ぐ方法のポイントは、「労働環境の改善」「賃金の改善」「教育の仕組みづくり」「DXの導入」「業務の効率化」の5つです。それぞれについて解説していきます。
労働環境の改善
人手不足の解決には、入職率を上げることはもちろん、離職率を抑えることも重要です。離職率を抑えるためには、従業員が働きやすい環境を整えられるよう、業務内容や待遇を見直す必要があります。長時間労働の是正のために、シフトの見直しや年間休日日数の見直し、業務効率化の工夫などが求められます。
賃金の改善
給与や賞与の見直しやインセンティブの導入など、賃金の改善は従業員のモチベーションの向上につながります。従業員のがんばりに応じた評価制度を整えることは、よりよい労働環境づくりにも重要です。
教育の仕組みづくり
従業員の出入りの激しいホテル業界では、スムーズに業務を進めるためにも教育の仕組みがきちんと整っていることが重要です。それぞれの従業員がやりがいをもって働くためには、マニュアル作成をはじめとした教育の仕組みづくりが大切です。
DXの導入
さまざまな業務の効率化を図り従業員の負担を軽減するために、デジタルツールの導入が注目されています。予約や客室管理、自動チェックイン、在庫管理など、さまざまな業務でデジタルツールを導入することで生産性が向上し、従業員の業務に余裕が生まれるようになります。
業務の効率化
デジタルツールの導入以外にも、さまざまな面での業務の効率化が求められます。従業員はお客様への対応はもちろん、報告書の作成や点検業務など、さまざまな業務があります。一つ一つの業務を見直し、簡略化や統合などを行うことでより効率的に業務を進められるようになるでしょう。
・人材獲得による方法
ホテル業界において人材を獲得する主な方法は、「求人サイト」「大学や専門学校に送付する求人票」「人材紹介サービス」「オウンドメディア・SNS」の4つです。
求人サイト
求人サイトはホテル業界はもちろん、さまざまな業界の採用活動においてスタンダードな方法です。多くの人が利用していることから、多数の求職者へアプローチできます。求人サイトのなかにはホテル専門のものもあるので、ホテル業界に興味がある求職者に効率よくアプローチできるでしょう。
大学や専門学校に送付する求人票
ホテル業界への就職を目指す学生が在籍している大学や専門学校に求人票を送付するのも有効な手段です。授業や実習において専門的な知識やスキル身につけている場合が多く、即戦力としての活躍が期待できます。
人材紹介サービス
人材紹介サービスを利用することで、自社が希望する要件を満たす求職者とマッチングでき、採用におけるミスマッチやタイムロスを減らせます。弊社でも人材紹介サービスを運営しております。
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オウンドメディア・SNS
オウンドメディアやSNSでは、独自性を活かした採用活動を展開できます。SNSは多くの学生が利用しているため、若年層からの応募を集めたい場合にも有効です。また、コストを抑えた運用も可能です。
埼玉県を拠点に東京・千葉や茨城県で警備員派遣を手掛けているアシストでは、ホテルの客室清掃員派遣事業も行っております。
弊社では、熟練の客室清掃員が豊富に在籍しております。客室清掃だけでは無く、現場をまとめるリーダーとしても活躍できる人材を豊富に取り揃えておりますので、安心してお任せください。
また、清掃作業はもちろん、挨拶などの軽度な接客対応も可能です。清掃だけではなく、挨拶などの接客対応も含め、すべてのお客様に「安心」と「快適」をお届けいたします。
弊社はお客様の「困った」を迅速に解消するパートナーとして、ホテル業界の人材不足解消のお手伝いをさせていただきます。客室清掃においてのお悩みやお困りごとがございましたら、「株式会社アシスト」までお気軽にご相談ください。